{散骨} やっと帰ってきたね。お母さん。
2010年11月05日
長崎を出てから数十年故郷に帰ることを切に願っていた母は二人の娘に自分が死んだら葬式など必要ないから福田の沖に散骨してくれと常々話しておりました。
散骨はどのようにしたらいいのか見当もつかずやっとたどり着いたのが墓守代行センターさんでした。
当日の朝。土砂降り台風並みの雨。中止もやむなしと覚悟を決めておりましたが船にどうぞという声に励まされ母の骨をぬらさないようにだけ考えて乗り込みました。
海洋葬の手順のお話の最中も雨の音が激しく福田に着きましたとの声にも船室でどうしようという不安でいっぱいでした。
あんなに降っていた雨がうそのように上がり福田の町並みがはっきり見えたとき腕の中の母の声が聞えた気がしました。やっと帰ってきた海に帰れると。
波間にきれいに散っていく母によかったね、と話しかけながらゆっくりとお別れすることが出来ました。
葬儀の形態が多様化していく中でどのような別れかたを望むのかは取り扱ってくださる方との心のつながりが大切なのだと今回思いました。
故人にも残された家族にも思いを馳せていただき大変感謝しております。
きめ細やかな対応にどれだけ励まされたかどんなに感謝しても足りません。
ありがとうございました。
埼玉県
千葉県
長崎県 I家 ご家族・御親族様 5名様 御参加
海洋散骨 ー 長崎県 長崎市 福田 沖 ポイント