長崎県 五島列島 西方海上での海洋散骨をチャーター散骨にてお手伝いしてきました
2011年07月03日
先日、長崎県 五島列島 西方海上での海洋散骨をチャーター散骨にてお手伝いしてきました。
総航海時間12時間に及ぶ長距離航海のため、お客様の御体が心配で、代行散骨での実施を進言させていただいたのですが、思い入れが非常に強く有られ、「覚悟の上で、どうしても同行したい」とのお言葉を受け、お気持ちに応えるべくお受けしました。
しかし、長崎県 五島列島 西方海上は近海とは訳が違い、散骨実施どころか航海の難易度自体が別物です。日程が限られていた事もあり、正直なところ難しいだろうという気持ちが拭えませんでした。
予定日程で実施が不可ならば代行散骨に移行という状況で、安全面も考慮すればスタッフのみでの航海(代行散骨)が良いかと思っていた時、「お客様がチャーター散骨(同行)にこだわられる理由」を聞き、気持ちが動きました。
「故人様が、息をひきとられる前に最後に発せられた言葉が、その場所だった」 そして 「その場所は漁師であった故人様の仕事場で、そのうち一緒に行こうと言っていたけど実現できなかったから、最後に一緒に行きたい」 との御依頼主様の想いでした。
ご生前からそこに散骨してほしいと仰られていたそうですが、最後のお言葉でもあった事、そして御依頼主様の想いを知った時、私も含め弊社の散骨部門のスタッフ全員が実現させてあげたいと強く思い、実現を目指して動き出しました。
自然は操作できませんが、出来る事はやろうという事で、お客様が少しでも安全に快適に航海できるように散骨船を改良しました。実はこのお客様のためだけに散骨船を造船所のドックに上げました。
もはや採算無視の状況でした
・ ・ ・ そして限られた実施予定当日。
奇跡に値する状況 ・ ・ ・ その海域に過去何十回(もしかしたら3桁かも)と航海経験のある弊社散骨部門統括と弊社散骨船船長が揃って「見た事が無い」と言うくらいの「ベタ凪・無風」 ・ ・ ・ ここは近海ではなく、荒海の五島列島 西方海上なのに ・ ・ ・ そしてクジラとイルカの出迎え ・ ・ ・
「なんだこれは」という言葉が出る位この上無い状況に皆が喜び、考えられた以上の状況の中で、御遺族様の想いは遂げられました。
故人様と御遺族様の強い想いが創り出した神秘的な日でした。
「御供養とお導き」には計り知れない力があります。
故人様は御遺族様と共に居られたのでしょう